先日、フルブライトセミナーに参加するため4日間アリゾナ州のTempe(テンピー)へ行ってきました。Tempeはサンディエゴから飛行機で1時間半くらい北東に飛んだ砂漠の中にある都市です。
さすが砂漠を切り開いて作った都市とあって着いてみるととても暑い。でも、朝晩は非常に寒く1日の気温差が20度もあるそうで、気温の調節に苦労しました。
まず到着して1日目の夜。このセミナーはなぜか学期中の真っ只中にあったので、あまりセミナーの詳しい概要を知る間もなく来た私はウェルカムディナーセッションへ行ってびっくり。
前回のオリエンテーションの参加人数は50人程度だったので、その程度を予想していたら、なんと77カ国160名が参加しているそう。その中でも、ドイツとの交流が一番深いそうで大多数の18名がドイツから参加していました。国際関係が悪い時こそ友好関係を築く努力が大切だと思いますが、イラクやパキスタンからもわりと多く来ていました。
さて、日本からの参加者は2人、とパンフレットに書いてあったのでもう一人の日本の方はどこかなと思っていると2日目になっても姿が見えない。もしやと思ってスタッフに尋ねてみると今回は参加を辞退したそう。
日本人が一人ということで、私の印象が日本のイメージと深くつながってしまう可能性があると思い、少し重い責任を感じつつ4日間国際交流に励みました。今回のセミナーのテーマは「環境問題」。4日間のうち一日はずっと朝から夕方まで環境問題をテーマにして話し合いました。
中でも興味深かったのは、アメリカのenvironmentalistが環境破壊を少しでも減らす、または遅らせる方法として「安いものではなく、少し高くても環境のことを考えて作られている製品を買いましょう。これはpersonal choiceです。自分たちのquality of lifeを考えましょう。」と呼びかけたときのこと。
パナマからの留学生が手を挙げ、「私たちの生活は本当に貧しく一日の生活費を稼ぐのに毎日必死になって生きているのに、環境のために高いものを買っている余裕などありません。私たちのquality of lifeはmoneyなのです。その議論はdeveloped countryのupper-middle classにしか当てはまらないでしょう。」と発言しました。
続いて、インドからの留学生が「アメリカに来てみたらdisposal goodsがたくさんあります。これらはインドなどアジアの国で作られていることが多いのです。あなたたちが破壊しているのはアメリカではなくアジアの自然でしょう。」と言いました。アメリカのプレゼンター達は大きな課題を突きつけられたといった様子でしたが、アジアといえどもdeveloped country出身の私たちにも突きつけられた課題のような気がしました。
その他に驚いたこととして、実に多くの人が程度の差はあれ日本語を話せるということでした。まず、バスの席で隣になったパキスタンの官僚の方が、この前日本の会議に行って来たよ、と日本語で話しかけてきてくれました。
その後も、スウェーデン、タイ、ドイツ、ケニア、レバノンの方たちが日本語で話しかけてきてくれました。これらの人たちは日本に留学していたか、母国で日本語を専攻したそうで、日本に興味を持った理由を聞いてみると、宮崎駿の映画、村上春樹の本、漫画やアニメを上げていました。
数年前までは経済的理由で日本語を専攻する人が多かったようですが、今は日本のポピュラーカルチャーに興味を持ってくれる人が多いようでとてもうれしく思いました。普段、私自身はあまりアニメや漫画を読みませんが世界の多くの方々が非常に興味を持っていると知り、逆に日本の文化について教えられたような気がしました。

